常木氏との出会い(続)

2018.12.05

 

 

3つ前の記事に常木氏について書かせていただきました。

今回はその続きです。

 

 

 

 

 

共に同じ職場での大工をし、ライバルから戦友と変わりました。

 

そして職場の先輩であり部下のような

よくわからない関係となりました。

 

会社に戻ってからの私は大工仕事だけでなく、

図面作成や確認申請などの設計業務も手掛けていました。

家づくりは大工だけでなく

こういった書類業務も大切なのだと

必死に勉強しながらやっていたのを覚えています。

 

 

一方の常木さんは周りの大工さんと楽しく現場をこなしているような日々を過ごしていたと思います。

それでも戦友として、友達として良い関係を続けていきました。

 

常木さんとの出会いから10年目の夏、

会社にとって大きな事件がおきます。

それは僕にとっても、常木さんにとっても大きな事件でした。

 

当時会社の代表だった父親の死でした。

 突然の父の死。会社のトップの死。私にとって人生これ以上にない試練が与えられました。

 

1番恐れていたのは大工さんの会社離れでした。

先代の父はとにかく職人気質で、

それについてきてくれている大工さん達だったので、

急に変わった若い代表に不安を感じるのは当然のことです。

 

しかし、若い大工さんの常木さん、

ベテラン大工さんの島田さんは逆に心配してくれ、

落ち込んだ私を支えてくれました。

 

そして1年くらいが経ち

今度は常木さんの父親が病気で亡くなられました。

なんという因果でしょうか、

共に父を早く亡くすという共通点を持つことになりました。

 

私は常木さんとの出会いは、

きっと自分の人生にとって大きな意味があるのではないかとその時思いました。

 

それから10年の月日が流れました。

なんとかかんとか会社を続けることができたのは、

常木さんをはじめとする大工さん皆さんの力があってのことです。

先代が亡くなり一時はどうなることかと思いましたが、

こうやって存続しているのも必要とされたからだと思っています。<
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「 であればもっと必要とされる会社にしたい!お客様に、地域に、世の中に。 」

 

 

残念なことにそれには私ひとりの力では成し遂げる事はできません。

私と肩を並べる人材の力が必要でした。

苦しみを知らない者に他人の苦しみは理解できないものです。

 

そしてこの度、私は常木さんを高桑ハウス工業の専務として選任しました。

出会って今年で20年になりました。

 

お互いの良いところも悪いところも知り尽くしている2人です。

ある意味夫婦でも作ることのできない絆があるはずです。(奥様ごめんなさい)

 

きっといい会社になります。

これから本当に必要とされる工務店を目指して、

専務、常木を皆さまどうかよろしくお願いします。