先日、新入社員に「社長どんな家を建てたいと考えてるのですか?」と聞かれました。
ということで、私の建てたい家について話したいと思います。
たくさんの想いをまとめると、お客様が満足してもらえる家を建てたいと思っています。
これは自分が代を引き継いでから変わっていない想いでもあります。
ただその「満足」というものに初心とは明らかに違いを感じています。
日々、課題ができ、お客様の希望を叶える。それが満足につながると思っていました。
これまで受けた講習、そして日本で年間に何十棟も新築を建てている工務店様と知り合った中で分かったことがありました。
満足というのは、こちらから提案できるかもしれないということです。お客様の希望を叶える。
予算の都合もありますが、それは少しの努力でできることなんです。
しかしその満足は、お客様にとっては、一時の満足でしかないのです。
家というのはプランニングから建て終わるまで半年から一念かかります。余程の事がない限りお客様はその家でその後の人生を過ごされます。家を建てるにあたり住宅ローンを組み、30年や35年の長い年月をかけてその返済をされます。私たち工務店はせめてその間の満足を考えなくてはいけないのです。そして生涯を通した満足を提案しなくてはいけないのです。では、その満足とはなにか?
私は過去に自分の家を建てたことがあります。自ら設計し、自ら墨付け刻みをし建てた家です。
それでも恥ずかしい話なのですが、物足りなさを感じていました。
どの業界にもあるような流行り、次々と出てくる新しい住宅設備や建築資材。
そういったものばかり気にしているようでは本当の家の満足に気づきもしなかったでしょう。
住んで感じる満足、そして長く続く満足が家には必要なのです。それは家にかける資金、その家に住まわれるご家族の健康、そして快適な環境をきっちり考えられた家です。今回は簡単に書きましたがまたの機会に細かく説明したいと思います。
一般の方の家づくりをはじめるにあたり、なかなかそこまでは考えないのではないでしょうか・・・
だからこそ私たちがしっかり考えてあげなくてはいけません。
もし私がもう一度自分の家を建てるチャンスがあるならば、絶対後悔のない満足のいく家を建てたいと思います。