足場の組立講習にて

2017.10.04

先日、足場の組立て等作業従事者の特別教育という講習を弊社の職人、あこんとこの大工さん達と受講してきました。

 

私も元大工でした。今でも建て方では大工さんと一緒に玄翁(げんのう)を振るようにしています。

ここ何年と人の転落事故や物の落下による事故のような労働災害が減らない現状を、国が改めて足場での作業に注意を促す政策をとったようです。講習はみっちり6時間と1日がかりでした。

しかし、この特別教育を受講していないと足場作業をしてはいけないという事であれば受講するしかないですよね。

 

足場というのは工事の種目でいうと仮設工事にあたります。直接的に建物本体の仕上げには関わらないが、全体の工事を進めていくなかで必要な工事です。足場、仮囲い、仮設水道、仮設電気、その他災害防止のための防護棚や安全ネットが仮設工事に該当します。

 

自分もこれまでに数回あった話ですが、「仮設の工事でこんなに(お金)かかんがけ!?」や「仮設工事の分、本体の工事にまわせんけ?」と言われた事があります。確かに直接仕上げにかかわる費用ではないので一般のお客様にしては無駄な費用に感じてしまうようです。

私は、業者にこういった安全のための教育をさせるのも大事なことなのでしょうが、もっと広く伝えなくてはいけないのではと思います。

人間よりも大きな物を作るには必ず足場というものが必要であり、危険がつきまとう作業になる。慌てて行う作業であってはいけない。それにはどうしてもそれなりの費用をかけなくてはいけない。そういったことを一般の方々、権力者の方々に御理解して頂くことが災害の減少に繋がるような気がします。

日の講習を受講された職人さんでその時の模範DVDのとおりやっていこうと思った人が何人いるでしょうか?大半の職人さんはこうです。「ここまでやるだけの予算がどこにある?」